毎日下痢気味-大幸薬品と芸能と私-

LL COOL J太郎 (a.k.a 三代目 J SOUL 魚武濱田成夫)

KAAT竹本駒之助公演第7弾 『摂州合邦辻』下の巻ノ切 「合邦内の段」

女流義太夫は音源や映像で聴いたことあるけど、いまいち心に響かず。

でも大阪での駒之助師匠を聴いた友達の高評価と、駒之助師匠ご自身がフットワーク軽くいろいろな公演にいらしてる姿を拝見したことがあり(嶋太夫引退公演や寛太郎の会etc)他者の表現をちゃんと見聞きする表現者はいい表現者という俺ルールも適用され今回は行っちゃうかーと。

KAATは駒之助師匠の公演力入れてるとぼんやり把握してたけど、事前レクチャーがあったりしっかり編集された冊子やら駒之助の人生に迫る連続モノのペーパーやら、そして特記すべきは特設された床と客席。一面黒&床を180度囲む客席。義太夫を集中して聴くのになんて快適な環境。素晴らしい。照明も良かった。音も良かった。

 

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↑図々しい私は最前キメた。この距離での駒之助師匠な。

 

公演の前に神津先生のプチレクチャー。レクチャーの内容はとても良かったんだけども、参加者が義太夫を深く理解したいマンな体で話進められるとちょっとなー。私みたいなあくまで娯楽として伝統芸能楽しんでる系の人いると思うんだけど。でも神津先生の義太夫愛の深さには好感持ってますよ、ええ。

 そしてついに駒之助師匠歩いていらっしゃったぁぁぁーー。口紅をつけた太夫と三味線という見慣れない景色に動揺してる間に津賀寿さんの三味線が鳴る。駒之助師匠が語る。

 が、あれ…駒之助師匠の声が三味線の音にかき消されて聞こえない何言ってるかわからない。最前なのに。これで90分近く語られたらキツイなーと思ってたら駒之助師匠の声量も徐々にアップ。でも聴こえる頃には結構話進んじゃってて…うーん。

まぁそれからは駒之助師匠と津賀寿さんの世界には無事浸かれたんだけど、津賀寿さんの三味線がだんだんと鋭利になってく感じが堪らなかった。ロックやパンクに近いようで全く違う…あてがう言葉が見つからない。激しさ鋭さ同時に上品っていう。無二。

普段聴いてる文楽浄瑠璃と違うなと感じたのは駒之助師匠の浄瑠璃を聴いてると眼前に人間が浮かんでくる。合邦も俊徳丸も玉手御前も。だから血の表現では生臭い血の匂いがしてくる。これは初体験で楽しかった。

でも私にとって伝統芸能にファンタジー求めてるところがあり、人間より人形が眼前に浮かぶ文楽浄瑠璃がやっぱり好きだなと再確認。あと声量がねーどうしてもねー。めっちゃ小さいところで芳穂さんや小住さんやらの義太夫節聴いたときはその声の大きさに全身が振動に震えて体で感じれてそれが最高だった。そーゆーの求めてたんだよねー。私のリサーチ不足。

 

 今回女流義太夫の聴き方を私なりに反省することがあったので次回はちゃんと受け入れ体制整えて駒之助師匠の芸に触れたいと思う。

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2016.09.22(木) 神奈川芸術劇場 大スタジオ